C104 ありがとうございました(ベンリィ本の頒布)

投稿者: | 2024年8月21日

8月12日、夏コミにサークル参加しました。
ベンリィ本、題して「びじばい原理主義!」の頒布です。

ベンリーミーティングをやって、次に何しようかなと考えた時、「情報の集約」をしたいというのはずっと頭にあって、というのもベンリィももう古いバイクで、すぐに何でもパッと出てくるわけじゃないんですね。

何か調べようと思ったら、Wikipediaか、一部の気概ある志士が綴ったみんカラか、いにしえの個人サイトやブログか、となるんですが、Wikipediaは不正確だし、みんカラなんていつまであるかわからないし、個人サイトは既に大半が役目を終え、その記憶も消滅しつつあります。

これすごい刺さったんですが、
あるフォロワーが言っていました。

「バイクに”神話”は付き物だけど、ことビジバイについては民話(というか民俗学)的な側面、あるかも。」

「スポーツバイクとかを”ハレ”とすると、ビジバイは”ケ”だよね。だから記録に残らない。」

そうだよなあ、じゃあ私がビジバイ界の柳田國男になるか、とかとか思いまして、当社・当サイトは本質的には電子空間の住人と位置づけておりますので、はじめはネットで何かそういう便利なスペースを作れないかと考えたのですが、

しかし20年前、30年前には永遠のように見えたデジタルワールドも、所詮は現実世界の延長線上の存在でしかなく、結局は現実の都合に引っ張られる、というのがここ十年で明らかになってきたことだと感じています。

インターネットという無限の空は、そこに全てが存在し、そしてそこにはなにも無い、という二重性を持っており、人びとが持っている「ベンリィ」の記憶も、ジオシティーズ、ヤフーブログ、インフォシークといった発信のためのサービスの終了や、SNSという、そもそも記憶を残さない在り方が台頭するとともに消失の一途を辿っており・・・

とか何とか、自分でもなんだかよくわかんなくなってきたんだけど、模索した結果、「デジタルで何かやっても意味ないね!」「リアルでやった方が形に残るかもね!」となったのでコミケに出そうってなったんだよ!

表紙はCD50の悪名高いエアクリのクソバンドを某アニメとかけ合わせたものだが、誰にも気づかれることはなく──

というわけで出来たよ!コミケ前日にな!

2月くらいには殆ど内容は頭の中で出来ていたんだけど、気づいたら7月で、それから始めたらめちゃくちゃ大変だったんだ!前週は殆ど寝てない。何書いたか記憶がない

しかも(わかりきっていたことだけど)印刷所がめちゃ混んでて前日発送当日朝入手という社会人失格スケジュールだったんだ!いや、バッファを持っていたからこそ間に合ったとも言える。素晴らしい。

挿絵は過去にトビさんさまが描いて下さった弊社アイコンの女の子です。多謝

コンテンツは4つだよ。メインは3つめのやつ。

・この半年のリアイベのレポ
・カタログで珍車解説(CT200AUTO-AG)
・ベンリィの歴史
・メンテ特集(フロントフォークOH)

ベンリイって色々あるじゃん?よくわかんねぇ~」ってよく聞く話なので、やはり初回は「ベンリィ」全体の話をしなければ、と思いまして、70年に及ぶベンリィの歴史を

・J型
・125ツイン(「C92」「125K」「125T」)
・横型ラージケース(CS90・CL90・CD90とその兄弟車種)
・横型スモールケース(SS50・CL50・CD50とその兄弟車種)
・縦型90cc・125cc(CB90・125S・125JXとその兄弟車種)
・縦型50cc(CB50とその兄弟車種)
・CR93
・スクーター

の8つの系譜に分け、ざっくりと解説いたしたました。

こんな感じでね。

書いてみてわかったんだけど、全然わかってない。無知の知だ。ムチムチ。
だもんでプロフェッショナルな皆さまに多々ご指導や資料提供頂いております。本当にありがとうございました。入稿前日まで原稿修正して頂いたりしてスミマセン。ちぬ。

私は、個人的には、「太く短く」的なのを是としません。
いや、情熱は大事だし、熱量に任せて思いの全てをありったけぶつける、みたいものは青春やロマンを感じなくもないけど、ジコマンの世界な気がするんだよね。好きでやってるけど、そういうのはあんまりない。

私は「ベンリィ」や「ビジバイ」と、それを愛でて楽しんだり、皆でワイワイしたりすることが文化として根付き、継がれて欲しいと願っており、そのためにミーティングをはじめとした色々を行っています。それが大好きなので。
なので、「文化」として根付くくらいには、長期的に、意味のあることをやりたいってわけ。コミケ参加も、他の選択肢とあわせて2年くらい検討してました。
自分のやる事に意味を持たせたいとか形を作りたいとかっていうとそんなこともなくて、多分価値なんて無いし、いつか消えちゃうし、そんなもんだよって思うんだけど、でも違う時代でも同じように好きな人がいて、そういう時に役に立てばいいかなって考えたりもしてたり。

なにはともあれ、一度やって満足、というわけではなく、趣味として継続的に取り組む予定ですので、今回の「ベンリィ史」に関しては、研鑽を続けながら5~10年後くらいかな、いつかもう一度、大増量した完成版を出したいと思っています。たかだか10年でベンリィの全てを知れるかっていうとそんなことないので、やっぱり未完成版かもしれないけど。

「ベンリィ本」だけでなく、54クラブのこれさんによる「コレダ本」も頒布しました。
こちらはK125の歴史や変遷を綴ったもの。
ブースにいらした人がみんなコレダ本を欲しがるのでめちゃくちゃ嫉妬しました。くやしい。
こちらも、きっと今後も続けて頂けると思いますので、冬は濃厚な「セルペット本」を期待したいところです。ウソです。なんでも楽しみです。

舐めてこういうのに時間割いてたら最後の方で大変になった。
ゼータから打って変わって陽気な感じの世界観だったのが、後半から急激に暗くなってゆくガンダムZZのような雰囲気で書いてました。

もう(そういうアホみたいなことで自分を苦しめるのは)やらない。

常陸旅行社さまとエレモーターさまも献本ありがとうございました。
栄養補給出来て毎回助かっています。


C105「びじばいハラスメント!」既に(脳内で)着手してます。

内容はC104と同様の枠組みです。

1. この半年間のリアイベレポート(いっぱいある!なんで秋に固まってるの!おかしいよ)
2. カタログで珍車解説(考え中)
3. 拾ってきた農村放置車の1968年式初期型CD50を一度全バラして組み立てて実動にする(今まだバラバラ)
4. ライト層向けメンテ特集(ステムメンテ or ホイールベアリングの打ち替え&スポークの張り替え)

の4点です。
今回の配分でやると40Pくらいになりそうだけど500円じゃ作れないので、どういう感じにするかは考え中。秋にイベントが多すぎる。しんじゃう。

また、サークル活動の計画として、
年に2回のコミケで上述の枠組みで定期刊行誌をそれぞれ出すとして、冬には、一年掛けた研究成果的な別冊を出したいと考えています。

なので、時間と資料が間に合えば「“CD” シリーズの全て」をまとめた写真資料集的なのが出るかもしれません。50~125ツインまでで大体70モデルくらいですね。CD105やCD250も任せとけ!目下の悩みは資料不足。全然球数がない年式がちらほらいてねえ…”CD50K2″ とか”CD65″とか”CD70K1″とか。

ちなみにありがたいことに「電子や通販は」というお問い合わせがあったのですが、電子は無理です。通販は・・・え、こんなもんそこまでして欲しい?冬に考えます。少量預けるかも。


再来週の箱根ベンミ(延期分)、9/28のベンリーミーティング5のエントリーも待っております。
箱根回はギリギリまでエントリー出来るので行けそうな人は今からでもエントリーしてくれよな!

Webikeのイベントナビでエントリーすると現地で500ptもらえるよ!
https://event.webike.net/event/1043


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・2024.04.28 ベンリーツーリング(甲府行) 詳細はこちら!
・2024.07.14 ベンリーミーティング出張編2@箱根 詳細はこちら!


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